謎多き女王卑弥呼と邪馬台国、巨大な古墳を築き上げた大王たち、
大陸との交流を通じた豪華な副葬品、優れた土木技術などの古墳の世界は魅力いっぱい。
古代ロマンあふれる古墳を巡る旅へご案内します。
王や女王などの有力者が亡くなった際に巨大な墓を造って、さまざまな器物を副葬する事例は、世界各地でみられます。日本でも卑弥呼の時代である3世紀から聖徳太子の時代の7世紀には大小さまざまな古墳が各地に造られました。この時代は日本が古代国家の形成に向かった時期で、大王を頂点とする階層構造が古墳の形や大きさに表されています。そして、『日本書紀』や『古事記』に登場する人物も、これらの古墳に眠っています。多くの古墳は被葬者を特定することは困難ですが、有力者の古墳から出土する貴重な副葬品からは、当時の技術水準や海外との文化交流を読み取ることができます。
日本の古墳にはさまざまな形があります。平面が円形の円墳、方形をした方墳をはじめ帆立貝形古墳・八角墳などがあります。また、前方後円墳・前方後方墳など2つの丘を持つ古墳もあります。例えば滋賀県の古保利古墳群では、古墳時代を通じて様々な形の古墳が132基も作られました。古墳をテーマに旅するには関西がおすすめです。
古墳を眺めてその時代に思いを馳せつつ、さらに知識を深めるなら博物館を訪れてみましょう。関西には、考古学・古代史専門の博物館が数多く存在します。古墳の近隣に設けられていることも多く、古墳から出土した副葬品や復元された石室・壁画などが展示されていることもあります。勾玉づくり教室などの期間限定のイベント等に合わせて訪れてみることで、さらに古墳の魅力に触れることができます。
古墳を巡る旅の楽しさ
How to enjoy a journey visiting Kofun
古代の女王や王とのゆかりや大陸との交流を通じた豪華な副葬品など、訪れる前にその古墳についての基礎知識を予習しておくと、より楽しむことができます。本ページ下部のパンフレット(PDF)をぜひ参考にしてみてください。歴史ロマン溢れる大王たちの魅力的なストーリー等とともに古墳を紹介しています。古墳を訪れたなら、まずは古墳の大きさや形状から、当時の人々の技術を肌で感じてみてください。海を望む高台に築かれた古墳など、古墳から見える景色は、当時の人々がその地に古墳を築造した背景や理由を想像するのに重要な手がかりとなります。ぜひ古墳を巡り、古代の人々の世界観を体感してください。
長い時間をかけて自然が作り出した独特の地形や美しい景観、社寺やアート、地域ならではの食など、関西には多彩な魅力が溢れています。古墳を巡り、歴史ロマンを感じつつ、これらの地域の魅力を楽しむため、周辺にも足を延ばしてみてはいかがでしょう。考古学の知識を有し古墳大好きな大学生が考えた「オススメ周遊コース」をパンフレット(PDF)に掲載していますので、ぜひ、下のバナーからダウンロードしてみてください。パンフレットを旅のお供に関西の歴史・文化・自然を楽しむ旅へおでかけください。