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Premium関西 編集部

世界遺産や国宝などの文化財と豊かな自然、そして古き良き日本らしい町並みなど、趣あふれる「京都府」。府内は東・西・南・北・中の5つのエリアに区分され、西の「嵐山」は、特に眺望に恵まれた観光スポットが豊富なエリアです。四季折々にまったく異なる情景を見せる嵐山を借景とし、非日常的な文化体験や美食体験を手に入れることができるのが魅力です。雄大な自然と幻の染め物の魅力に触れ、嵐山の絶景を愛でながら豆腐懐石や湯あみを楽しむ“寛ぎと癒やしの京都旅”に出かけませんか。

“幻の染め物”を現代に再現した「夢こうろ染」の神秘的な美しさに感動

平安時代初期に行われた重要な儀式の際に天皇だけが身にまとうことが許されたと言われる、日本最高位の染「黄櫨染(こうろぜん)の御袍(ごほう)」。天皇側近以外の目に触れる機会がなく、染色法が謎に包まれていることから「幻の染」と呼ばれた染め物を、現代に独自で再現したのが「夢こうろ染」です。「嵐山 祐斎亭(ゆうさいてい)」では、「夢こうろ染」の作品見学はもちろんのこと、実際に染色体験したり(要事前予約)、買い物を楽しんだりすることができます。「夢こうろ染」の最大の特徴は“光によって染め色が変化すること”。同じ作品でも光の当たり方でまったく異なる色を見せる神秘的な美しさに感動を覚えるはず。また、作品だけでなく明治期に建てられた築150年の元料理旅館の家屋にも注目を。特に「丸窓の部屋」は、丸窓に切り取られた景色がまるで1枚の絵画のように美しく、見応えがあります。唯一無二の作品と雄大な自然に触れ、五感を満たして。

現代に“幻の染”を再現した「夢こうろ染」の創出者・奥田祐斎氏。

現代に“幻の染”を再現した「夢こうろ染」の創出者・奥田祐斎氏。

太陽の光によって違う色に変化するのが魅力。神秘的なパワーを秘める現実離れした美しさに心惹かれます。

太陽の光によって違う色に変化するのが魅力。神秘的なパワーを秘める現実離れした美しさに心惹かれます。

「丸窓の部屋」から見る景色は圧巻。心静かなひとときを過ごして。

「丸窓の部屋」から見る景色は圧巻。心静かなひとときを過ごして。

<DATA>
施設名称:嵐山 祐斎亭
住所:京都府京都市右京区嵯峨亀ノ尾町6
TEL:075-881-2331
営業時間:10:00~18:00(季節により営業日が異なるため、HPを参照)
定休日:木曜日
HP:https://yusai.kyoto/

書と自然が調和する洗練された空間で、豆腐懐石に舌鼓。

昼食は、渡月橋の上流に佇む「松籟庵(しょうらいあん)」で、豆腐懐石に舌鼓。かつて近衛文麿公の別邸として使われていた情緒あふれる屋敷の中には、書画家としての顔を持つ女将・小林芙蓉(こばやしふよう)の書画が飾られ、空間全体がギャラリーのよう。外を見渡せば四季折々の嵐山の景色も広がっています。書画と自然が調和した洗練された空間で味わえる「嵯峨豆腐懐石」も同店の自慢。旬の食材と、女将の感性やひらめきで創り出した“季節の逸品”や、老舗豆腐店「森嘉」の嵯峨豆腐を使った豆腐料理を懐石料理でしみじみと味わうことができます。豆腐料理は、湯葉料理や湯豆腐、揚げ出し豆腐など多彩。四季の移ろいを、嵐山の景色と豆腐懐石で感じてみては。

歴史の重さを感じさせ、今もなお輝きあせない「松籟庵」。

歴史の重さを感じさせ、今もなお輝きあせない「松籟庵」。

手に届きそうほど近くに自然があふれ、四季の移ろいを楽しみながら食事を楽しんで。

手に届きそうほど近くに自然があふれ、四季の移ろいを楽しみながら食事を楽しんで。

「松籟」(5,060円)が人気。老舗豆腐店「森嘉」の嵯峨豆腐料理や季節の逸品で、京の美味と四季を堪能して。

「松籟」(5,060円)が人気。老舗豆腐店「森嘉」の嵯峨豆腐料理や季節の逸品で、京の美味と四季を堪能して。

<DATA>
施設名称:松籟庵
住所:京都府京都市右京区嵯峨亀ノ尾町官有地内
TEL:075-861-0123
営業時間:月~木 11:00~17:00
金〜日・祝 11:00~20:00
(夜の利用は、前日17:00までの予約制)
定休日:年中無休(年末年始を除く)

船遊びをしながら四季折々の景色を愛でる優雅なひと時を。 

嵐山に来たら1度は体験したいのが「季節の舟遊び」。平安時代には公家だけが楽しめる高貴な遊びとされていましたが、明治時代の初めからは観光用として一般人にも親しまれ始めたそう。春は花見、夏は鵜飼(うかい)、秋は紅葉、冬は雪化粧。四季折々の嵐山の景色を、船上から見上げるように楽しめるのが醍醐味です。特に、鵜飼は夏の嵐山の風物詩。鵜飼船のたいまつが鵜匠(うしょう)や鵜を照らし出す様子が美しく、迫力満点です。そのほかにも食事付プランや1時間貸切プランなどがあり、選ぶプランによって楽しみ方もさまざま。3人乗りの青い手漕ぎボートもあり、自分の好きなペースで船遊びを楽しむこともできます。のんびりと山と川の雄大な景色を満喫してみては。

山々と川が織りなす四季折々の景色を、船に揺られながらゆるりと楽しんで。

山々と川が織りなす四季折々の景色を、船に揺られながらゆるりと楽しんで。

7月~9月は伝統漁法「鵜飼(うかい)」を見学できる迫力満点のプランも。

7月~9月は伝統漁法「鵜飼(うかい)」を見学できる迫力満点のプランも。

京都といえば秋の紅葉。真っ赤に色づいた山々も風情があります。

京都といえば秋の紅葉。真っ赤に色づいた山々も風情があります。

<DATA>
住所:【嵐山通船北乗り場】京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町
【嵐山通船南乗り場】京都府京都市西京区嵐山中尾下町
TEL:075-861-0302
営業時間:HP参照
定休日:1月1日、12月31日
HP:https://arashiyama-yakatabune.com/

1897年創業の老舗旅館で至高の寛ぎと心温まるおもてなしを。

旅の締めくくりは、1897年創業の老舗料理旅館「渡月亭(とげつてい)」へ。渡月橋の目の前に佇み、川のせせらぎや木々の香りなど、五感で自然を愛でることができる寛ぎの湯宿です。ロケーションや荘厳な佇まいはもちろんのこと、温泉も自慢。京都では希少な天然温泉が湧き出ており、“美人の湯”とも言われるほど効能が豊富。山手の宿「秀山閣」には貸切風呂、川辺の宿「碧川閣」には露天風呂付客室があり、どちらも極上の湯あみを堪能できます。夕食は季節の食材をふんだんに使った京会席でおもてなし。出汁がきいたやさしい味わいに思わずほっこり。器や色合い、盛り付けなど細部にまで技巧を凝らした会席料理が、目も舌で楽しませてくれます。絶景・極上温泉・美食がそろう心尽くしのもてなしを受け、じっくりと体を休める安らぎのひとときを過ごして。

1897年創業の老舗料理旅館「渡月亭」。立派な門構えが歴史の重さを語ります。

1897年創業の老舗料理旅館「渡月亭」。立派な門構えが歴史の重さを語ります。

「碧川閣」には信楽焼の露天風呂付き客室も。絶景と温泉を独り占めできます。

「碧川閣」には信楽焼の露天風呂付き客室も。絶景と温泉を独り占めできます。

季節の食材に技巧を凝らした京会席を、五感を使って味わい尽くして。

季節の食材に技巧を凝らした京会席を、五感を使って味わい尽くして。

<DATA>
施設名称:京都 嵐山温泉 渡月亭
住所:京都府京都市西京区嵐山中尾下町54-4
TEL:075-871-1310
定休日:年中無休 ※要問合せ
HP:https://www.togetsutei.co.jp/

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