丸山千枚田は三重県熊野市紀和町丸山地区にある1,340枚の規模を誇る日本最大級の棚田であり、その景観は日本一とも賞され「日本の棚田百選」に選ばれています。いつ頃造成されたかは不明ですが、西暦1601年(慶長6年)にはすでに2,240枚の田があったという記録があります。過疎や高齢化による耕作放棄地の増加によって平成初期には530枚までに減少したため、平成5年に丸山地区住民全員による丸山千枚田保存会を結成し、丸山千枚田の復元と保全活動が始まりました。そして保存会結成後4年間で1,340枚まで復元することができました。また、千枚田を舞台に都市住民との交流を図り一緒になって千枚田を守っていこうという趣旨のもと、平成8年度から千枚田の一部を利用して千枚田オーナー制度の運営を行っています。
同じく紀和町にあるツエノ峰では朝晩の寒暖差が大きい10月~5月頃の早朝に雲海が発生し、熊野の奥深い山で幻想的な景色が眺望できます。
この朝霧が世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部である風伝峠を越えることで風伝おろしという気象現象がおこります。滝のように流れ落ちる朝霧は、見る人々の心をとらえます。