京会席や本格花魁体験など、伝統的な京文化に触れる嵐山観光へ

創業124年の嵐山温泉「渡月亭」。桂川の清流にかかる渡月橋のそば建つ老舗料亭旅館で、京情緒あふれる門構えで迎えてくれます。山手の宿「秀山閣」と川辺の宿「碧川閣」、京料理を味わえる別館の食事処「松風館」の3館で構成されています。

山手の館「秀山閣」からは、四季折々に豊かな表情を見せる山々の原風景が眺められます。一方の川辺の館「碧川閣」は、景色と共に、桂川の清流の音や木々の香りを感じ、五感を使って癒やしのひとときを堪能できるのが魅力。特に秋の紅葉シーズンの美しさは格別です。見渡す限り紅く染まった嵐山の美しさに、思わず息をのむはず。

都として、古くから歴史と文化を育んできた京都では、“おもてなしの心”も京文化として現代に至るまで受け継がれてきました。創業以来、気配りやおもてなしの心と教えを守り抜く「渡月亭」では、随所に京文化の温かさを感じ取ることができます。来館時の抹茶と京菓子のサービスもその1つ。「京情緒あふれる空間の中で抹茶をいただく」という京都ならではのおもてなしに、心がほっこりと温まるはず。

記念日や新婚旅行を祝ってくれるプランもポイント。記念日はハーフワインやケーキで、新婚旅行は特選祝膳でスタッフが祝ってくれます。細部にまで行き届いた“おもてなしの心”は、きっといつまでも記憶に残るはず。

旅の疲れは、「秀山閣」にある天然の嵐山温泉で癒やして。京都では数少ない天然温泉で、肌あたりがやわらかく、つるりとなめらか。疲労回復や健康増進など、効能の多さから別名“美人の湯”とも呼ばれています。大理石と御影石に囲まれた落ち着いた空間に身を置き、しっとり上質な癒やしのひと時に酔いしれて。気兼ねなく大切な人と過ごしたいなら、「秀山閣」にある貸し切り温泉「月読ノ湯」がおすすめです。

「碧川閣」には、嵐山の景色を独り占めできる露天風呂付客室2室や、ゆったり広々とした半露天風呂付客室2室があります。半露天風呂は檜風呂、露天風呂は信楽焼など、空間も設備も景色も上質そのもの。早朝・深夜の嵐山を眺めながら湯浴みできるのは、この4室のみ。極上のプライベート空間とバスタイムに、日ごろの疲れも解きほぐされるはず。

京都観光に来たら味わいたい繊細な“京会席”。「渡月亭」で長年腕を振るう熟練の板前が、季節の食材を細やかな技法を用いて、華やかな料理へと生まれ変わらせます。丹精込めて作られた京会席はまるで芸術品。素材そのものの色合いを大切にし、彩り良く盛り付けされた料理をまずは目で楽しんで。さらに、出汁をきかせて薄味に仕上げるのも京会席の基本。一口一口、しっかりと素材本来の味が感じられます。嵐山の豆腐の名店「森嘉」の湯豆腐がメインの朝食も人気。すっと体に馴染む純和食を食べて、京都で迎える朝を素敵にスタートしてみては。

「渡月亭」がある嵐山は、今もなお京文化が色濃く残り、豊かな自然と共生している観光地。宿周辺には、京文化体験ができるスポットが充実しています。嵐山～嵯峨野散策で景色を楽しむのも良いですが、せっかくなら京都ならではの“京文化体験”を手土産に持ち帰っては？

中でも気軽に楽しめると人気なのが「写経」や「茶道」。都会の喧騒から離れ、日本人らしい侘び寂び(わびさび)の心に触れることができます。そのほか、「本格花魁体験」では、衣裳も化粧も本式の花魁姿を写真に収められる貴重な体験を楽しめます。夫婦なら「新選組隊士＆舞子体験」プランも。嵐山散策と京文化を満喫した後は、嵐山温泉に身を委ねて疲れた体のリフレッシュも忘れずに。