鮒ずしに代表される、滋賀県の伝統食「発酵」を生かした料理の数々で、身体のなかから健やかになる、そんな食体験はいかがでしょう。 近江商人発祥の地としても知られる、滋賀県東近江市の五個荘で、築180年の近江商人ゆかりの屋敷をリノベーションした一軒家レストラン「湖香 六根(うか ろっこん)」では、湖国・滋賀のびわ湖の恵みを最大限に生かし、「発酵」を取り入れたさまざまな料理が迎えてくれます。生産者が丹精込めて育んだ食材に手を添えた、極上の一皿で心も満たされるでしょう。
湖国が育んだ季節の素材に手を添え生み出される一皿に感動!
こちらの料理で使用される食材は、すべて生産者の顔が見えるものばかり。びわ湖畔の豊かな土壌で大切に育てられた、安全性にも配慮された野菜をはじめ、敷地内の山野草やびわ湖の魚と天然のスッポン、近隣で穫れた野趣あふれる鹿やイノシシなどのジビエなど、滋賀の食材を余すことなく味わうことができます。春の山菜、夏の鮎、秋のキノコ、冬のジビエと、こだわり抜かれた食材を生かした料理は季節ごとにコースでどうぞ。味はもちろん、見た目にも美しいメニューは、一皿ごとに至福のひとときを約束してくれます。
ここでしか味わえない「発酵」を取り入れた逸品の数々
酵母やカビ、乳酸菌をはじめとする細菌などで発酵させる「発酵食品」。微生物が相手なので、去年と同じ方法でうまくいく、といったマニュアルはありません。四季を通して酵母やカビ、細菌たちの活動を慎重に観察し続けているそうです。こちらで提供される料理は、そうした細心の注意を払いながら微生物と付き合い、手間と時間をかけたものばかり。カカオ味噌や干し柿の醤(ひしお)、金木犀のシロップに木の芽のジェノベーゼなど、季節のものを大切に仕込み、料理に取り入れています。大半が自家製なので、ここ「湖香 六根」でしか食べられないのも魅力的です。ほか、半年以上かけて仕込む自家製のソフトドリンクも好評です。
びわ湖の天然魚や近江牛のヌカ漬けも
「湖香 六根」の名物のひとつが、通年いただくことができる「近江牛の糠漬け棚田膳」。自家製のぬか床に漬け込んだ近江牛、多重構造の乳酸菌の旨みが口の中に広がります。一膳目はそのまま、二膳目で薬味を加えて、最後はカツオの一番出汁をかけてお茶漬けでどうぞ。また、実はあまり知られていないのがびわ湖のスッポン。こちらのスッポンは、養殖ではなく天然モノを使用。養生スープなどでいただけるのが贅沢ですね。
古民家レストランで日本の伝統文化を繋ぐ体験も
「秀明庵」という名の、築180年を越える入母屋造の古民家レストランで「湖香 六根」の客席は、個室が2室とカウンター、最大収容人数16名の広間を用意。日本文化の粋を随所に感じることができる店内では、月に1度、割れた陶磁器やガラス器を修復する、日本古来の繕いの技法で、本漆でなおす金継教室(特製点心付き)をはじめ、裏千家の茶道のお稽古なども実施。毎週月曜日には習字教室も開催しています。歴史ある建造物で日本の伝統文化にまつわる体験ができるのも見逃せませんね。
食事とあわせて楽しみたい、近江商人ゆかりの地散策
「近江商人ゆかりの地として知られる五個荘の、国の伝統的建造物保存地区に指定される五金堂地区にもほど近い、隠れ里に佇む庭付きの古民家を利用したレストラン「湖香 六根」。
食事を楽しんだあとは、五個荘の町並み散策もおすすめです。大坂商人、伊勢商人と並ぶ「日本三大商人」のひとつ、近江商人ゆかりの地で、かつて豪商の屋敷だった白壁や船板塀の蔵や家屋を見ることができます。資料館などもあるので、食後の散歩にいかがでしょう。
基本情報
- 施設名称
- 湖香 六根
- 住所
-
〒529-1441
滋賀県東近江市五個荘並川町713 - 営業時間
- 11:30〜15:00、17:00〜(完全予約制)
- 定休日
- 火、水曜
- 予算
- ランチ6,000円、ディナー1万円
- 支払い方法
- 現金、AirPay
- 電話
- 0748-43-0642
- アクセス
- JR能登川駅からバスで15分、プラザ三方よし前下車、徒歩5分
- 公式サイト
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