城下町として栄えた丹波篠山は、江戸時代に築城された篠山城跡を中心に武家屋敷跡や長屋門が残り、昔ながらの情緒豊かな町並みを見ることができる散策スポットとしても人気の高いエリアです。この城下町の中心エリアから少し離れた場所に佇む、茅葺き屋根の一軒家レストラン「丹波篠山 囲炉裏料理 いわや」では四季折々の風景とともに、店主自ら作ったお米をはじめ地元の食材を使った料理でもてなしてくれます。
日本の原風景が広がる丹波篠山の茅葺き屋根レストラン
兵庫県北部に位置する、人里離れた宝塔の谷に佇む「丹波篠山 囲炉裏料理 いわや」は、「ほんまもんの篠山の味を」と、42年前にオープンした茅葺き屋根の一軒家レストラン。大自然の中に立つ茅葺き屋根に水車が映える、まるで映画のワンシーンのような素敵な風景に自然と胸が高まります。澄んだ空気と、風で草木が揺れる自然が生み出す音が心地よい環境のなか、地元の素材をふんだんに取り入れた滋味豊かな食事で幸せ心もお腹も満たされます。
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季節ごとに表情を変える茅葺き屋根の一軒家で、喧騒を離れてリフレッシュ!
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広々と風通しの良い空間に、囲炉裏が配された店内は、換気や消毒も徹底。
格別と称賛される丹波篠山の猪肉を使った郷土料理「ぼたん鍋」
丹波篠山の名物「ぼたん鍋」。仏教伝来後、肉食が禁止されていた時代にも猪肉は「山クジラ」と呼ばれ、貴重なたんぱく源として食べられてきたそうです。昭和20年ごろ、丹波篠山の老舗旅館が「ぼたん鍋」という名前の通り猪肉を牡丹の花びらのように盛りつけたことから、現在の形で全国に知られるようになり、2007年には農林水産省「農山漁村の郷土料理百選」の兵庫代表の料理として選定されています。丹波篠山のぼたん鍋に使用される猪肉は、すべて天然もの! 丹波栗などを食べ、大自然の中を動き回った篠山の猪肉は、臭みもなくさっぱりとした味わいが魅力です。「丹波篠山 囲炉裏料理 いわや」でいただけるぼたん鍋は、店主自ら毎日問屋に出向いて目利き、一頭買いした猪を使用。生のまま手切りしてスライスしているそう。食材のおいしさがいっそう際立つよう、囲炉裏の炭で調理、自家製の味噌でいただくぼたん鍋は絶品!また食事の〆に食べる玉子のせごはんも絶品と評判ですよ。
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店主が目利きする猪肉は50頭に1頭の厳選されたもの。美しい盛り付けにも期待が高まります。
店主自ら作る食味値コンクール県知事賞受賞のコシヒカリを
丹波篠山産にこだわる店主が自ら手がけるお米も特筆すべき一級品。元々良質な米が取れる場所として知られる丹波篠山で、先代が田んぼを購入した後他界したため、独学で1.1haの田んぼでの米作りを始めたとか。試行錯誤の中、毎日天候に気を配り、自分が米の立場になって「今、何を欲しがっているのか」を常に考えながら作ったコシヒカリ「丹波良作米」(特別栽培)は、「米・食味値分析コンクール」などで県知事賞も受賞。囲炉裏料理とともに、このお米で炊いたツヤツヤのご飯も存分に味わってくださいね。また、このコシヒカリはお取り寄せも可能なので、要チェック!
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お客様の「おいしい!」の一言に報われると店主の岩本和也さん。
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ツヤツヤのご飯は囲炉裏料理に欠かせません。
季節ごとに楽しめる丹波篠山の囲炉裏料理
冬のぼたん鍋はもちろん、丹波篠山は多彩なブランド食材がある味覚の宝庫。春は季節の山菜やアマゴの塩焼き、与作味鶏(よさくあじどり)などがセットになった山菜鍋を、夏は篠山牛と与作味鶏でバーベキューも楽しめます。バーベキューセットにはアマゴの塩焼きや山菜ごはんもついてボリュームも満点! 食欲の秋には篠山牛と篠山産松茸以外使用しないという贅沢なすき焼きで秋の篠山の味覚を存分に味わい尽くしちゃいましょう。移ろう季節の匂いとともに、美食の数々がもてなしてくれるのもこちらの魅力。囲炉裏を囲んでほっこりとしたひと時を過ごせば、明日へのパワーチャージも完了!
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通年楽しめる与作味鶏のすき焼き。
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秋になると篠山産の松茸も!
里山風景の中、のんびり過ごす癒やし時間
四季折々の里山風景が楽しめる「丹波篠山 囲炉裏料理 いわや」。約100本の梅が花をつける春や、夏もみじや紫陽花が美しい夏、紅葉が里山風景を赤く染める秋と、雪で真っ白な世界をつくる冬など、どの季節もそれぞれの魅力がいっぱいです。丹波篠山城下町まで車で約15分程度なので、情緒あふれる城下町を散策したり、丹波焼の陶芸体験などを楽しんだりと過ごし方も色々。もちろん、里山散策で開放感あふれる大自然の中、心を開放してのんびりリフレッシュもおすすめです。
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軒から干し柿が吊るされる風景も素敵。
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雪深い冬は囲炉裏を囲みつつ、雪見酒も風流!