1200年の歴史をもつ古都、京都。国内外から多くの人びとが訪れる、日本でもトップクラスの観光地です。京都の魅力は、古い神社や仏閣、歴史や文化、老舗の名店をはじめ、枚挙にいとまがありません。京都市内中心部の市街地や繁華街に残る町家風情も、京都ならでは。近年では、京町家をリノベートしたショップや飲食店、宿泊施設などが数多く登場し、高い人気を集めています。そんなお店の一つ「AWOMB烏丸本店」は、「手織り寿し」と名付けられた新スタイルのオリジナル手巻き寿司で、女性を中心に雑誌などのメディアやSNSで話題が沸騰。今では、予約の取りにくい大人気店となっています。
古都・京都らしさが漂う、築80年超の町家店舗
「手織り寿し」を看板メニューに掲げ、京都市内で3店舗を展開する「AWOMB」。1号店の烏丸本店は、築80年超の京町家をリノベートして2014年にオープンしました。建物は、露出した柱や梁、土壁などにあえて手を加えず、町家の良さをそのまま残した造りになっています。そこには、歴史や風情、空気感など、古都・京都らしさが漂い、新しいものにはない魅力が凝縮。そして、観光仕様でも地元仕様でもないニュートラルなスタンスを打ち出した店構えにも、粋なセンスが感じられます。
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「鰻の寝床」と呼ばれる町家空間をシンプルに活かした店内
町のストーリーから生まれた看板メニュー「手織り寿し」
「AWOMB烏丸本店」がある四条室町界隈は、かつて盛んだった京織物業の問屋街として栄えた場所。看板メニューの「手織り寿し」は、そんな地域性にちなんで誕生しました。「織る=色々なものを組み合わせて作る」という言葉に着目し、何種類もの具材を組み合わせて作る「手巻き寿司」と結びつけて、「手織り寿し」を考案したのだとか。決して奇をてらったわけではなく、京都の歴史や文化、お店がある地域のストーリーを大切にしながら新しいものを生み出したという、何とも素敵なエピソードです。
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京織物の町で生まれた「手織り寿し」
ワンプレートに、京都の食が凝縮
「手織り寿し」の具材は、旬の魚や京野菜のほか、湯葉、麩、白味噌、京納豆など、京都の食を堪能できるおばんざいが中心です。これらを、数種類の調味料やシャリと一緒に海苔で巻いていただきます。もちろん、具材は全て手づくり。出汁を引くところから、40種類にも上る食材の調理まで、一つひとつの工程に時間と手間を惜しまず丁寧に仕込まれています。素材本来の味を大切にするため、化学調味料は不使用です。また、丹波産コシヒカリ、京都村山造酢の千鳥酢など、具材だけでなくシャリの素材も京都産。まさに、京都の食がギュッと詰まったワンプレートといえるでしょう。
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華やかな具材の一つひとつに、作り手の思いが込められています。
難しい作法やルールはなし。自分好みで楽しんで!
見た目にも美しい色とりどりの具材が、ピシっと綺麗に並べられたプレート。いざ目の前に出てくると、どうやって食べるのが正しいのか気になりますよね。でも心配は無用、食べ方の作法やルールは特にありません。思うままに、好きな食べ方で自由に楽しんでいいんです。「手織り寿し」を通じた新しい発見や初めての味覚体験も、お店のコンセプトの一つ。旬食材の具材を自由に組み合わせて、自分だけのオリジナルの味を楽しむのが正解なんです。フルーツも、口直しとして食べるのではなくお寿司の具材として、ぜひ使ってみてください。初体験の美味しさを感じられるはずです。
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食べ方は自由自在。自分だけの味を作って楽しんで。
お店の味を、テイクアウトの「おもたせ」でも!
感染症問題で多くの飲食店が苦況に立たされる中、“お客の体験”を大切にする「AWOMB」の新たな取り組みが始まっています。これまでお店でしか楽しめなかった味をテイクアウトできる、その名も「AWOMBおもたせ」。お店で提供する料理と同じ調理法で丁寧に作られた、お弁当やお惣菜です。自宅で、オフィスで、屋外で…。さまざまなシチュエーションで、自由にお店の味を楽しめます。もちろん、気の利いた手土産としても喜ばれることうけ合いです!
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名物メニューをお弁当にアレンジした「手織り寿し 箱」。
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「頬張る寿し」は、写真の合鴨ロースを含め6種類のラインアップ。
基本情報
- 施設名称
- AWOMB 烏丸本店
- 住所
-
〒604-8213
京都府京都市中京区姥柳町189 - 営業時間
- ランチ12:00~15:00(14:00LO)、ディナー17:00~20:00(19:00LO)
- 定休日
- 年末年始
- 予算
- 3,267円~
- 支払い方法
- 現金、AMEX,MasterCard,Visa,
- 電話
- 050-3134-3003
- アクセス
- 地下鉄烏丸線四条駅・阪急京都線烏丸駅から徒歩7分
- 公式サイト
- 公式サイト