かつて、関西は奈良や京都に都がおかれていた背景・歴史から、全国各地から多様な食材が集まり「食の中心地」として栄えてきた。出汁や和食、発酵食や日本酒造りなど、地域の気候風土に根ざした多様な食文化が今もなお、継がれているのが関西の特徴。その地の風土、風習、風情、風景、風格など「美食の風」を感じながら楽しむ食卓での食事はテロワールジャーニーの醍醐味である。地域の事をよく知る料理人や歴史街道との出会いをコンセプトに、とっておきの3つのコースをご紹介したい。
福井
京都
滋賀
今から約1,400年前の飛鳥・奈良時代から、京都におかれた朝廷(天皇)に地域色豊かな食材を献上してきた地域は「御食国(みけつくに)」と呼ばれている。旅の始まりは、御食国の一つである様々な海産物を京都に提供していた福井県若狭地域の小浜市から。
兵庫
徳島
日本酒の原料となる酒米の中で一番人気なのは、味がまろやかになると評判の「山田錦」。全国で生産が広がっているが、兵庫県三木市は、生産量が日本一で、一部地域が特A地域に指定されるなど品質の高さにも定評がある。
奈良
和歌山
日本人は、古代から発酵食を生活にうまく取り入れその恩恵にあずかってきた。なかでも、日本最大の半島「紀伊半島」では今でも色濃くこの風習が息づいており、地域ならではの美食が体験できる。