最終更新
湯浅の醤油醸造について学ぶ
旧栖原家住宅は、かつて「フジイチ」という屋号で醤油醸造が営まれていた建物です。フジイチは、明治7年(1874)に湯浅屈指の醸造家、山形屋久保瀬七によって建てられました。主屋の背面には、麹室や仕込蔵などが立ち並び、瓶(樽)詰め作業を行うツメバと呼ばれる空間が主屋の中に取り込まれるなど、効率を考えて造られた優れた醸造施設でした。明治39年(1906)、初代栖原秋松が久保家よりフジイチを譲り受け、以降廃業する昭和57年(1982)まで、醤油醸造が営まれました。その後、湯浅町によって建物の保存修理が行われ、醤油醸造の歴史を学ぶことができる施設として一般公開されました。
旧栖原家住宅は、醸造町である湯浅町湯浅伝統的建造物群保存地区内に位置し、和歌山県指定文化財となっています。現地では、湯浅の伝統的な建物の特徴がよくあらわれているその建造物の内部まで見学することができます。
こちらの基本情報は掲載時点のものであり、変更される可能性がございます。
最新の情報は公式サイトにてご確認ください。