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デザイン・建築・美術工芸など幅広く楽しめる大学ミュージアム
京都工芸繊維大学の教育研究施設として1980年に設立され、 翌81年に開館しました。
収蔵品の基盤となっているのは、本学前身の一つである京都高等工芸学校創立以来、教育資料として用いられていた美術工芸品で、その分野は、絵画、版画、彫刻、陶磁器、金工、漆工、建築図面、染織品、考古資料、風俗資料など多岐にわたっています。また、初期の生徒作品も保存・展示されており、教育や研究の様相を知ることができる点は、大学ミュージアムならではの特徴です。
収蔵品のなかでは、ロートレックやミュシャ、クリムトなどに代表される19世紀末以降の欧米のポスターや日本のポスターコレクション、アール・ヌーヴォー期の陶磁器、ティファニーのガラス器などのデザイン関係資料が注目をされています。これらは、わが国が欧米のデザインを受容する際に手本として活用した資料類です。そのほか、近代京都の美術工芸品類、国内外の染織関係資料、建築家村野藤吾の図面類なども充実しています。また、京都高等工芸学校初代教授浅井忠の最晩年の大作《武士山狩図》やその制作過程がわかる下絵類、詩人の谷川俊太郎先生旧蔵のラジオ190台余りも貴重なコレクションです。
これらの収蔵品は、年間6~8回程度の企画展示を通じて一般にも公開しています。1階と2階で並行して展覧会を開催していることが多く、一度の来館でふたつの展覧会が見られるお得なミュージアムです。
資料館外観
1階展示ホール
2階展示室
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