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六甲山の麓、住吉川西岸に佇む昭和の名建築、白鶴美術館
財団法人白鶴美術館は、白鶴酒造七代嘉納治兵衛(鶴翁)が、昭和六年古希を記念して設立し、昭和九年完成開館した私立美術館の先駆けといえる美術館です。
所蔵品の大半は故嘉納治兵衛の寄付によるもので、設立後更に第二回、第三回そして歴代理事長の寄付を受け、また、財団による購入もあり、現在千四百点の所蔵となっています。
所蔵品の中心は中国と日本の古美術品です。周商時代の青銅器は、殷墟の出土器を含む形、文様、銹色ともに美しい逸品が揃っていることで広く内外に知られ、唐時代の傑出した銀器は類品の少ない貴重なものです。また、陶磁器はやきものの黄金時代とといわれる宋、明時代の優品を核に充実しています。その他、戦国~漢時代の漆器・金工品、唐時代の鏡なども注目に値します。
日本美術の中では奈良~平安時代の経巻が特筆され、古筆手鏡も優れています。さらに飛鳥~鎌倉時代の仏教工芸品、鎌倉~江戸時代の絵画も見逃せません。
平成七年に六十周年記念事業として新館が完成し、中近東の絨毯が新たにコレクションに加わりました。
<国宝:2件(書)、重要文化財:22件(絵画3、書4、工芸4、考古11)>
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