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上空からみると前方後円墳の形をした考古学・古代史専門の博物館
近つ飛鳥博物館は、「古代国家の形成過程と国際交流をさぐる」をテーマにした考古学・古代史専門の博物館です。古墳時代から飛鳥時代にかけての文化遺産を中心に展示しています。
博物館の名称「近つ飛鳥」という地名は、『古事記』に記載があります。履中天皇の弟(後の反正天皇)が難波から大和の石上神宮に向う途中で2泊し、その地に近い方を「近つ飛鳥」、遠い方を「遠つ飛鳥」と名付けました。「近つ飛鳥」は大阪府羽曳野市飛鳥を中心とした地域、「遠つ飛鳥」は奈良県高市郡明日香村を中心とした地域をさします。
「近つ飛鳥」は難波の津と大和飛鳥を結ぶ古代の官道、竹内街道沿いにあり、周辺には6世紀以降の古墳が群集します。また、南部の磯長谷には、敏達・用明・推古・孝徳の各天皇陵や聖徳太子墓の伝承や7世紀の飛鳥時代の大型墳が集まり、「王陵の谷」とも呼ばれています。
博物館の周囲は日本を代表する群集墳「一須賀古墳群」を保存するために整備された史跡公園です。29ヘクタールの園内には102基の古墳が保存されており、そのうちの40基が見学できます。季節の移り変わりが感じられる緑豊かな環境にあり、散策も楽しむことができます。
また、博物館は安藤忠雄氏によって設計されました。上空からみると前方後円墳の形をしています。黄泉の塔と大階段を擁する建物は安藤忠雄氏の代表作の一つです。
関西文化の日 :2024年11月16日(土)・17日(日)
無料となる展示内容:すべての展示
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