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地域社会の歴史や生活文化に触れる街角のミニ歴史博物館
阪神電車深江駅前にある神戸深江生活文化史料館は、わたくしたちの生活の歴史の博物館です。旧本庄村(江戸時代以来の郷村の西青木村・青木村・深江村から成る)の史誌を編纂していくあいだに収集された生活文化史の資料を保存し展示するとともに、地域の歴史研究やその成果の普及のため、昭和56年(1981)に深江財産区によって設立されました。
設立のきっかけとなった、深江で古くから医者を続けている深山家から、民具・史料類の寄贈をはじめ、多くの有志の方から寄贈された数千点の民具や史料-食器・玩具・衣料・年中行事用具・農具・漁具・医事資料・戦争資料・武具・文具・古文書・新聞史料・書籍など-は、東神戸の地域社会の歴史や生活文化の歩みを教えてくれる貴重な祖先の遺産です。
史料館のある深江は、江戸時代以来、半農半漁の村として栄えてきました。 昔から使われてきた、千歯こき・唐箕・鍬・カラサオ・牛の鞍などの農具や、大漁旗、地曳網などの漁具を収蔵・展示しています。これらの資料から、昔の深江の生活がしのばれます。 昔の生活用具の展示では、200年も昔の陶磁器や漆器類、大正時代の玩具や生活用具、カメラ・蓄音機のほか、教科書や文具などの教育資料もあります。また、防空ずきんや衣料切符、燈火管制用電灯カバーなどの資料は、苦しい戦争の証人たちです。 深山医事資料は深山家に伝わった江戸時代からの貴重な資料です。中には幕末の種痘に関する免許状や姓名録(カルテ)など珍しいものもあります。
大昔の生活を語る資料として、昭和61年(1986)に史料館の近くで発見された深江北町遺跡出土の土器などを兵庫県教育委員会のご好意により借用、随時展示しています。 季節の展示コーナーでは、四季折々の風物詩を展示しています。
史料館の展示資料を通して、ちょっと昔の暮らしを体験してみませんか。
神戸深江生活文化史料館2階展示室・いろりのコーナー
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