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三成再考、生地にて
戦国時代の英傑石田三成公の生まれた石田家屋敷跡に建つ地域の自治会館を兼ねた「石田三成会館」は、三成公の聖地の拠点として三成公一代絵巻(抜粋)や三成公ゆかりの史料が展示されています。会館の敷地内には屋敷の堀跡とされる堀端池や京都の大徳寺三玄院で発掘された三成公の頭蓋骨も参考に制作された銅像、三成公顕彰歌碑、西郷隆盛や吉川英治が詠まれた歌碑などがあります。
また、近くには石田家の氏神であった八幡神社と石田家一族の供養塔があります。昭和16年にこの地から徳川幕府の追求を恐れて埋められた石田家の五輪塔などが発掘され、昭和48年にこの墓地が整備され、「石田三成公一族・家臣供養塔」が建てられました。供養塔内には、三成公の辞世の句を刻んだ石碑なども置かれています。
石田屋敷から少し歩いた住宅地の中には、三成公の産湯を汲んだと伝えられる「産湯の井戸」が残されています。
また、町内全域は佐吉少年が豊臣秀吉との出逢いの発端となったとされる「三献の茶」をモチーフにした街灯とその下部には三成公ゆかりの武将名を解説した説明版が点在されています。毎年11月第1日曜日に開催される「石田三成祭」では、三成会館・供養塔を中心会場として、全国から三成ファンなどが参集され、賑やかな祭典が行われています。
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