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和歌山城と美しいコントラストをなした黒川紀章設計の博物館
和歌山県立博物館は、1963年に創設された県立美術館を前身に、1971年4月に和歌山県教育委員会所管に属する公立博物館として和歌山城二の丸跡に設立されました。その後1994年7月に、現在の和歌山城南側・和歌山大学教育学部跡地に移転し、県立近代美術館とともに新たに開館しています。
当館は、和歌山県内に残された豊富な文化財を後世に伝えるため、和歌山県ゆかりの文化財及び博物館資料を、積極的に収集・保管・調査・展示し、その成果を一般に普及するための事業を行っています。館蔵資料の購入・受贈および寄託資料の受託による収集活動は、資料収集基本方針に基づいて、高野・熊野信仰に関する資料や紀伊徳川家ゆかりの品など8項目の分野に関わる資料を収集しています。
なお当館は、文化財保護法第48条の規定に基づく文化庁長官による国宝・重要文化財の勧告出品を行う全国15施設のうちの一つであり、また1997年2月に地域の文化財の保存と公開の拠点となる施設として、文化財保護法第53条の規定に基づく「公開承認施設」に認定され、現在に至っています。
世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」登録20周年を記念して、令和6月15日(土)から令和7年3月9日(日)までの会期で、特別展「聖地巡礼―熊野と高野―」を5期に分けて開催しています。各期でテーマの異なる世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の名品を鑑賞していただけます。
今もなお、人々を惹きつけて止まない熊野三山と高野山。そしてそれらを結ぶ参詣道の魅力を体験してください。
会期:10月12日(土)~11月24日(日)
熊野三山や高野山といった霊場をつなぐ“道”を取り上げるとともに、それらの沿道に所在する寺社・霊場とその名宝の数々をご紹介いたします。旅人気分で、博物館で紀伊半島の“霊場めぐり”をしてみてはいかがでしょうか?
重要文化財 14 件、和歌山県指定文化財 5 件、三重県指定文化財 5 件を展示します(会期の前期(10/12~11/4)、後期(11/6~11/24)で一部の作品について展示替えを行います)。
重要文化財 長沢蘆雪筆 群猿図屏風(右隻)(草堂寺蔵)
会期:令和6年12月7日(土)~令和7年1月19日(日)
聖地・熊野に祀られる荘厳な神々。また、熊野の神々への信仰によって奉納された宝物の数々。これらは熊野への篤い信仰を象徴的に物語ります。熊野速玉大社が誇る神像と古神宝を中心に、熊野信仰のなかで生み出された荘厳かつ麗しい宝物類の数々をご鑑賞ください。
会期:令和7年2月1日(土)~3月9日(日)
熊野三山の一つである熊野本宮大社は、もとは熊野川の中州に鎮座しており、雄大な河川による恵みと猛威の歴史とともに歩んできました。熊野本宮大社の歴史と名宝を、山岳修験の「擬死再生」「蘇り」という視点で取り上げます。あわせて湯峯地区や熊野川に関わる文化財についても照会します。
和歌山県立博物館
展示室内
エントランス
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