麻酔博物館

麻酔博物館

日本の麻酔の進歩が分かる、学会主催の唯一の博物館

日本麻酔科学会が主催する麻酔博物館は、日本麻酔科学会事務局に隣接して2009年8月に麻酔資料館、2011年5月には麻酔博物館として開館しました。開館から10年が経過、本年改修工事を行い7月にリニューアルオープンしました。当館は日本医学会の中で学会が主催する唯一の博物館です。
手術を受ける時、麻酔は必須の要件ですが、麻酔がなかった時代があることを考えてみてください。また、現在行われている脳や心臓、肺の手術ができるようになったのも、全身麻酔の進歩があったからといえます。モートンが1846年に行ったエーテル麻酔の公開実験より早く、日本では1804年に華岡青洲による全身麻酔が行われました。しかし、明治以降の日本医学界では、麻酔はほとんど顧みられてきませんでした。現在行われている近代麻酔は、第二次世界大戦後の1950年に行われた日米連合医学教育者協議会でのDr.M.Sakladの講演が、スタートでした。その後、吸入麻酔薬や静脈麻酔薬などの麻酔薬、麻酔器や人工呼吸器などの機器、心電図やパルスオキシメータ等モニターの進歩に支えられ、麻酔科学は発展してきました。日本麻酔科学会は1954年に設立、他学会に先駆け本邦初の専門医制度を作り上げてきました。
麻酔科医の仕事は、手術中痛みを感じさせないだけでなく、意識のない術中の患者さんに代わりその命を守ることです。また、麻酔科の守備範囲も集中治療・救急領域、ペインクリニック/緩和領域に、専門領域としての小児麻酔や心臓血管麻酔、産科麻酔へと広がってきました。近年麻酔科医の医療安全に果たす役割の重要性が認識されるにつれ、社会から一層の活躍が求められています。
麻酔博物館には、華岡青洲や日本で開発されたパルスオキシメータ、麻酔薬のセボフルランを始めとして麻酔の進歩に関連する貴重な資料が展示されており、麻酔医療の安全と質の向上の歴史を知ることが出来ます。

関西文化の日

麻酔博物館は今年も関西文化の日に参加いたします。

写真

館内展示品の一部

館内展示品の一部

基本情報

住所
〒650-0047 兵庫県神戸市中央区港島南町1-5-2神戸キメックセンタービル3F
TEL
078-306-5945
FAX
078-306-5946
最寄り駅
ポートライナー「医療センター」駅より徒歩 約1分
URL
URL
E-MAIL
gakujyutu@anesth.or.jp
開館時間
10:00 ~ 16:00 (最終入館時間 15:45)
夜間開館
入場料
通常時: 無料
特別展示料: 無料
ビル2階部分が医療センター駅と直結、雨天でも傘なしでお越しいただけます。
休館日
土曜日 日曜日

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