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篠山城の勇壮な石垣と、大書院の荘厳な上段の間が人気
慶長14年(1609)、徳川家康の命により西国諸大名が動員されて築かれた篠山城。天守閣のなかった篠山城において、大書院は城の中核をなす建物でした。廃藩置県後の廃城令によって日本各地の城の多くが破却されるなか、大書院は難を逃れたものの、昭和19年(1944)に惜しくも焼失してしまいました。その後、篠山市民の熱い願いと尊い寄付によって平成12年(2000)4月に再建が成り、かつての姿を取り戻すことができました。
大書院は木造建築物としては規模壮大な建物で、現存する同様の建物としては京都二条城の二の丸御殿にある遠侍に類似しています。二条城の御殿は、将軍が上洛したときに宿所となった建物であり、篠山城大書院は一大名の書院としては破格の規模と古式の建築様式を備えたものといえます。内部に展示した篠山城に関する諸史料とともに、大書院がまとう江戸時代の佇まいを感じてください。
篠山城大書院 外観写真
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