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郡山と旧郡山藩主柳澤家の歴史について知ることができるところ
柳沢文庫は郡山城跡にある地方史誌専門図書館です。その建物は、旧郡山藩主であった柳澤伯爵家の邸宅の一部にあたり、当時は大広間・応接室など迎賓館としての役割を持つ空間でした。昭和35年(1960)、膨大な歴史資料とともに柳澤家より寄附を受けることになり、現在に至っています。
またその際に、これら所蔵資料や、収集した奈良県内の自治体史や歴史・文学系を中心とした一般書を、一般の方や研究者の皆さんに広く公開し、歴史文化学習センターとしての役割を果たすことになりました。
現在、閲覧室は入館無料で開架図書を利用でき、また、展示室では所蔵資料の紹介を兼ねて、郡山や柳澤家に関わる展覧会を開催しています。
会期:令和6年7月13日(土)~12月15日(日)
今からちょうど300年前の享保9年(1724)、8代将軍徳川吉宗に甲斐国甲府から和州郡山への転封を命じられた柳澤吉里が郡山城へ入りました。郡山藩主となった吉里は、家臣等とともに幕末まで続く藩政の基礎を築きました。また、父吉保とともに5代将軍徳川綱吉の学問の御弟子を仰せつかり、和歌や絵画に励む文化人としての一面も持っています。
しかしながら、これまでの吉里に関する研究は、異例の出世を遂げた父吉保の嫡子として言及されたものや和歌や転封などの一側面に限ったものに限られていました。また、残念なことに巷間では、吉里が綱吉のご落胤であるとする説や金魚に関する俗説などが誇張して語られました。
このような状況から、柳沢文庫では令和4年度より柳澤吉里に焦点を当てた展示を開催してきました。令和4年度は吉里の少年時代を、令和5年度には甲斐国主となった吉里をそれぞれ取り上げました。吉里が郡山城に入城し300年となる本年は、郡山藩主となった吉里について展示で紹介します。
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