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千家十職釜師・大西清右衛門美術館
三条通りに面して掲げられた「御釜師」の看板が目印。この辺りは釜座と呼ばれ、平安期からの伝承の残る鋳物町として賑わってきたエリア。おもに武家茶人の茶の湯釜をてがけた初代・浄林にはじまる大西家は、約400年にわたり茶の湯釜の伝統と技を受け継ぐ釜師の家で、茶道千家出入りの職人「千家十職」のひとつ。美術館に隣接する工房では、現在も茶の湯釜が生み出されている。開館は春・秋季の年2回。大西家歴代による茶の湯釜を中心に、その源流となる芦屋釜・天明釜、歴代が用いた釜の下絵・木型などの制作用具や釜座ゆかりの古文書のほか、種々の茶道具約800点を所蔵し、企画テーマに沿って公開している。会期中には茶会や鑑賞会といった茶の湯釜に親しむイベントも開催している。茶の湯釜に施された繊細な意匠や、長い年月を経た鉄肌が醸し出す独特の魅力を感じ取れる内容となっている。
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