最終更新
皆さん、日本清酒発祥の地が「奈良」であることはご存じでしたか?知らなかったあなたへ、日本清酒発祥の地「奈良」の地で醸された伝統的な酒「奈良酒」と関わりの深いお勧めスポットを3つご紹介!!!
お勧めスポットをご紹介する前に、「奈良酒」について簡単にご紹介します!「奈良酒」とは、清酒発祥の地として日本酒の歴史と密接な関わりを持つ奈良県において、奈良県酒造組合加盟の酒蔵27蔵が造る清酒を「奈良酒」と言います。「奈良酒」は、奈良の豊かな自然環境の恩恵を受けながら、それぞれの蔵元が特徴を活かし、創意工夫や杜氏の伝統技術により様々な清酒が製造されています。また、「奈良酒」は、近畿経済産業局 地域ブランド展開支援室が選定する関西の12の地域ブランドの1つです!
12ブランドPR動画:https://www.youtube.com/watch?v=8S7P9YmLYBw
冒頭で、伝統的な酒「奈良酒」と言いましたが、その歴史や伝統を知っていただけるスポットを先に2つご紹介します。最後の1つは、奈良酒を味わっていただける貴重なスポットです!
1つ目のスポットは、奈良の中心地から車で30分。山間にたたずむ菩提山正暦寺。
平安時代(※1) に、一条天皇(※2) が建立されたお寺で、日本清酒発祥之地と言われています。
菩提山正暦寺HP:http://shoryakuji.jp/
今ではひっそりと山里に溶け込むようにある正暦寺ですが、室町時代(※3) の最盛期には86もの塔頭(※4) (たっちゅう)「小寺院」を抱え大量の僧坊酒(※5) を造る大寺院でした。そこでは、仕込みを3回に分けて行う「三段仕込み」や麹(※6) と掛米(※7) の両方に白米を使う「諸白(モロハク)」造り、酒母(※8) の原型である「菩提酛(ぼだいもと)」造り、さらに、フランスでパスツールがワインの火入れ方法を発見する400年以上も以前に腐敗を防ぐための火入れ作業を行うなど近代醸造法の基本となる酒造技術が確立されていました。現在は当時のような大規模な酒造りは行われておりませんが、毎年1月の菩提酛清酒祭では、酒母の仕込みが行われています。「奈良県菩提酛による清酒製造研究会」に所属する蔵元がその酒母を持ち帰り、その酒母を用いて清酒を醸造(※9) されています。醸造した清酒は正暦寺福寿院にて販売されておりますので、現地へ行った際には、是非ご覧ください!
菩提山正暦寺周辺の「奈良酒」体験スポット;
中谷酒造柳町醸造所https://www.the-kansai-guide.com/ja/directory/item/21899/
(正暦寺から車で約25分)
JR三輪駅から徒歩5分、JR桜井線・近鉄大阪線 桜井駅からバスを利用して約20分。
奈良県桜井市三輪にある大神神社には酒の神である大物主大神が祀られ、酒造りを語るうえで欠かせない場所として全国の酒造家の信仰を集めている日本最古の神社です。また、大神神社の摂社(※10) には、酒造りを行う杜氏(※11) の祖神(※12) を祀る活日神社(※13) があります。
大神神社HP:https://oomiwa.or.jp/
大神神社の特徴は、本殿を持たず、背面にそびえ立つ三輪山がご神体であること。ご神体である三輪山の杉の葉で造られる杉玉は、現在では酒造りのシンボルとして酒蔵の軒先に飾られています。大神神社の大杉玉は、毎年11月14日の醸造安全祈願祭(※14) の前日に吊るし替えられ、そのあと全国の酒蔵へ届けられることから、酒造家と三輪の神とを結ぶ心のシンボルともなっています。
各酒蔵は、ご神体三輪山の英気が宿る杉玉を軒先に吊るすことで、醸造安全・品質向上を願います。吊るされた青々とした杉玉をみることで「新酒ができました」のしるしとなり、冬の風物詩として日本文化に根付いています。大神神社は、奈良酒にまつわるスポットとしてはもちろん、日本最古の神社として奈良県における観光スポットとしてもお勧めです!JR三輪駅から大神神社までの道中には、奈良酒を購入できるスポットや三輪素麺が味わえるスポットなど「奈良」を感じられる場所があります。また、大神神社へ行った後には、少し足を伸ばせば車で約10分、電車では約30分で相撲神社(所在地:〒633-0071 奈良県桜井市穴師)へ行くことも可能です。実は、奈良県は日本清酒発祥之地だけでなく、相撲発祥之地でもあります。
大神神社へ行った後には相撲神社にも行かれてみてはいかがでしょうか!
大神神社周辺の「奈良酒」体験スポット;
・梅乃宿酒造株式会社 https://www.the-kansai-guide.com/ja/directory/item/21357/
(大神神社から車で約30分)
・長龍ブリューパーク https://www.the-kansai-guide.com/ja/directory/item/21678/
(大神神社から車で約30分)
・五條酒造株式会社 https://www.the-kansai-guide.com/ja/directory/item/21640/
(大神神社から車で約50分)
近鉄奈良駅から徒歩10分、JR奈良駅から徒歩15分。奈良市西寺林町にある、「なら泉勇齋」。こちらは、東大寺や興福寺、そして元興寺へと町家の面影が残る一角にあります。
なら泉勇齋HP:https://www.naraizumi.jp/
冒頭で、奈良県酒造組合に加盟している酒蔵は27あると言いました。それぞれ個性があって魅力的な酒蔵ではあるけど、全てを見に行くには相当な時間がかかってしまいますよね?この「なら泉勇齋」では、なんと!奈良県酒造組合加盟27の酒蔵のお酒の試飲・購入ができるんです!!つまり、1つ1つ酒蔵を巡る時間がないあなたでも「奈良酒」を一度に「味わえる」貴重なスポットなんです!!そんな貴重なスポットに、日本酒に詳しくない私が行って大丈夫なの?なんて思っていませんか?心配無用です!国内外の幅広い年齢層の方が来店されておりますし、丁寧に対応してくださる店員さんもいます。試飲については60㎖200円から可能ですので、低価格で様々な種類の「奈良酒」をお試しいただけます。
また、奈良酒の購入に加えて、奈良漬けやクリームチーズなどお酒のお供も販売されておりますので、購入すれば自宅でも日本酒をお楽しみいただけます。きっと、1度訪れたら27の酒蔵のお酒を制覇したくなって、なら泉勇齋のリピーターになってしまうこと間違いなしです!
以上、日本清酒発祥之地 奈良で醸された「奈良酒」にまつわるお勧めスポット3選でした!この3つのスポットに訪れたら、きっとあなたも「奈良酒」のことをもっと知りたくなって、日本酒ファンにもなっちゃいます!
なら泉勇齋周辺の「奈良酒」体験スポット;
・NIPPONIA HOTEL 奈良 ならまち https://www.the-kansai-guide.com/ja/directory/item/21879/
(なら泉勇齋から徒歩で約1分)
・奈良県酒造組合 HP : https://yamato-umazake.com/
・近畿経済産業局 地域ブランド展開支援室 HP:https://www.kansai.meti.go.jp/tiikibrand.html
・近畿経済産業局地域ブランド展開支援室 Instagram:https://www.instagram.com/kinki_12brand?igsh=MTBlYTlhbTg5dTUwaw%3D%3D&utm_source=qr
・近畿経済産業局 地域ブランド展開支援室
2025年の大阪・関西万博を好機ととらえ、地域ブランドの国内外における知名度向上や販路開拓、インバウンド等の獲得を通じた「稼ぐ力」の向上に向け、関西の12の地域ブランドをモデルとして関係省庁や支援機関等との連携により集中的な支援を行っております。