鯖街道を辿り、若狭の文化を知る。
2023年03月06日
鯖街道とは、若狭と京都を結ぶ道の総称で、かつてこれらの道を鯖などの食や文化が行き交いました。現在も、海と都をつなぐ文化遺産が数多く残されているエリアです。そんな若狭からはじまる旅のモデルプランをご紹介。
御食国若狭おばま食文化館
世界で愛される寿司のルーツや和食の美味しさの秘密など、さまざまなテーマのブースを展示。「若狭工房」では若狭塗の箸研ぎ体験や若狭和紙の紙漉き体験など、伝統工芸に触れることもできる。
御食国について「御食国若狭おばま食文化館」館長の中田典子さんに聞きました
御食国(みけつくに)とは、若狭おばまの自然の恵みと、それを現代まで繋いだ先人に対する「誇りと感謝」を形容する表現だと思っています。千年以上もの時の流れの中で、物心ともに御食国(みけつくに)としてあり続けた小浜市は今、「食のまちづくり」の取組みにより、その「誇りと感謝」を様々なカタチにしようと頑張っています。
明通寺(みょうつうじ)
坂上田村麻呂が創建したと伝わる古刹。鎌倉時代に建てられた本堂と三重塔はいずれも国宝に指定されている。また海と都をつなぐ若狭の往来文化遺産群のひとつとして日本遺産にも登録されている。
GOSHOEN(ごしょえん)
北前船の商人・古河屋嘉太夫が賓客をもてなすために建てた邸宅「護松園」を改装した憩いの場。県の有形文化財に指定された建物内にはシェアスペースや図書館、カフェも設置。若狭塗箸の販売も。
La Verita(ラヴェリタ)
若狭産の新鮮食材と自家製のチーズを使った創作イタリアンが味わえる。その日に仕入れたベストな食材を使いたいと固定のメニューはなく提供はコースのみ。良質な素材の味を存分に感じて。
八百熊川(やおくまがわ)
鯖街道にある宿場町のひとつ、熊川宿にある古民家宿。かまどを使って米を炊き、味噌汁を作る「里山かまどご飯」など、体験プログラムも充実。ゆったりした時が流れる宿でのんびりくつろごう。
鯖街道 花折(はなおれ)
日本近海産の真鯖を、古来鯖街道を歩いて運んだ時のように浜塩で仕上げた鯖寿司は、肉厚で旨味たっぷり。若狭から京都へ運ばれた鯖をおいしく味わうために生まれた京都伝統の味を堪能して。
下鴨神社(しもがもじんじゃ)
鯖街道の起点の地「出町橋」からもほど近い、京都有数の歴史を誇る神社。毎年5月に行われる葵祭では神饌として鯖が奉納されている。鯖街道の歴史に思いを馳せながら参拝してみよう。