もう、すべらせない!! ~龍田古道の心臓部「亀の瀬」を越えてゆけ~
2022年02月01日
「亀の瀬」、それは奈良と大阪の国境に位置し、奈良盆地の水を一手に集める渓谷地帯。ここは、4万年前から地すべりが繰り返されてきた難所でありながら、古代より都の西の玄関口として交通・経済・治水を支えてきた心臓部だ。万葉びとが歌に詠み、文物の往来によって発展を遂げた「龍田古道」は、地すべりの恐怖と隣り合わせにある。古代からこれまで、人々は都度の最新技術を結集させてこの要衝地を守り、龍田の風の神がその歴史と常にともにあった。
龍田の風を肌に感じながら古道を歩いてみよう。土砂に埋もれた鉄道トンネルを覗き、未来の暮らしを支える土木技術に触れ、いざ亀の瀬を越えたとき、自然の驚異と寄り添い暮らす日本人ならではの心のありようが見えてくる。
大阪府(柏原市)奈良県(三郷町)
主な構成文化財
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