1300年つづく日本の終活の旅~西国三十三所観音巡礼~

1300年つづく日本の終活の旅~西国三十三所観音巡礼~

2022年02月01日

究極の終活とは、ただ死に向かって人生の整理をすることではない。人生を通して、いかに充実した心の生活を送れるかを考えることが、日本人にとっての究極の終活である。日本人の優しさ、心遣い、勤勉さは、日本人が古来より親しんできた「観音さん」の教えそのものである。観音を巡り日本人本来の豊かな心で生きるきっかけとなる旅、それが西国三十三所観音巡礼なのだ。
奈良の長谷寺の開山徳道上人は、病で仮死状態となったとき、閻魔大王から、三十三所の観音霊場の功徳を世の中に広めるようにと33の宝印を授かった。閻魔大王の約束の証である宝印を33すべての寺院で集める、つまり巡礼をすることにより観音菩薩の慈悲の心に触れ、自らの行いを正すことが、極楽往生の通行証となる。これが西国三十三所観音巡礼の始まりであり、現在の「御朱印」のルーツである。

和歌山県(那智勝浦町、和歌山市、紀の川市)大阪府(和泉市、藤井寺市、茨木市、箕面市)奈良県(高取町、明日香村、桜井市、奈良市)京都府(宇治市、京都市、亀岡市、宮津市、舞鶴市)滋賀県(大津市、長浜市、近江八幡市)兵庫県(宝塚市、加東市、加西市、姫路市)岐阜県(揖斐川町)

主な構成文化財

第5番札所 葛井寺(ふじいでら)十一面千手千眼観世音菩薩(国宝)

第5番札所 葛井寺(ふじいでら)十一面千手千眼観世音菩薩(国宝)

第15番札所 今熊野観音寺(いまくまのかんのんじ)本堂

第15番札所 今熊野観音寺(いまくまのかんのんじ)本堂

第27番札所 圓教寺 摩尼殿(えんぎょうじまにでん)

第27番札所 圓教寺 摩尼殿(えんぎょうじまにでん)

第32番札所 観音正寺(かんのんしょうじ)千手千眼観世音菩薩

第32番札所 観音正寺(かんのんしょうじ)千手千眼観世音菩薩

関連記事

最終更新 :
  • HOME
  • 和歌山県
TOP