300年を紡ぐ絹が織り成す丹後ちりめん回廊
2022年02月01日
京都府北部の丹後を訪れると、どこからか聞こえてくるガチャガチャという機(はた)織りの音。 丹後は古くから織物の里であり、江戸時代に発祥した絹織物「丹後ちりめん」は、しなやかで染色性に優れ、友禅染(ゆうぜんぞめ)などの着物の代表的な生地として、我が国の和装文化を支えてきた。
この地は今も着物の生地の約6割を生産する国内最大の絹織物産地であり、織物の営みが育んだ、住居と機場(はたば)が一体となった機屋(はたや)や商家、三角屋根の織物工場の町並みと、民謡宮津節で歌い継がれた天橋立などの象徴的な風景を巡れば、約300年に渡る織物の歴史と文化を体感できる。
京都府 宮津市・京丹後市・与謝野町・伊根町
主な構成文化財
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