国内外のプロフェッショナルたちから熱視線
2020年03月05日
日本では金属でできた器具や道具のことを一括りにまとめて金物と呼んでいます。他分野と同様に製作現場では機械化が進んでいますが、今なお伝統的な手作りにこだわって丁寧に仕上げ、その高い品質を世界に発信している職人も少なくありません。岩手県の南部鉄器、大阪府堺市の刃物、兵庫県三木市の大工道具・調理器具など、生産地は各地に点在しています。
「包丁研ぎ」「鍛冶」を体験してものづくりに触れる
日本屈指の金物の産地として知られる兵庫県三木市。古くから建築現場で活用されている大工道具や、料理人たちが使う包丁などは、国内外のプロフェッショナルたちから根強い支持を集め続けています。
今回のツアーでは金物製作の現場を2箇所巡ります。そして「包丁研ぎ」「鍛冶」を体験して、日本のものづくりのこだわりに触れてみましょう。体験の途中には、三木市唯一の酒蔵「稲見酒造」に訪問して日本酒の試飲も楽しむことができます。
職人の手際の良さにも感動必至の「包丁研ぎ」体験。
火花が飛び散る迫力の鉋製作の現場。
「稲見酒造」の暖簾の前で記念撮影。
刃付けからお手入れ方法まで、実践を通じて学ぶ
まず最初に訪れるのが包丁研ぎの製作所。この道、70年というベテラン職人指導のもとで「刃付け」と呼ばれる工程を体験します。加工前の包丁に木製カートリッジを取り付け、回転する砥石に包丁を当てて研磨していきます。すると、くすんでいた表面が輝きはじめ、まるで鏡のように。合間に職人の手直しを受けながら、最終段階の仕上げまで丁寧に刃を研ぎ出していきましょう。また完成した包丁が手渡される前には、日常で使う際の家庭用砥石でのお手入れ方法も学ぶことができるのも嬉しい! 自身が一工程を手がけた包丁は愛着が湧くこと間違いなしです。
木製のカートリッジを用いるので安全に体験できる。
職人の技術を目の前で目撃しよう。
加熱された鉄鋼をハンマーで力強く打ち付ける
次は鉋製作所へ移動。鉋とは木材の表面を削って滑らかにする大工道具のことで、こちらの製作所では何代にも渡って鉋の刃の部分を専門で作り続けています。体験するのは800℃以上に加熱され真っ赤になった鉄鋼を、ハンマーで叩きながら形を整える工程です。厚みを均一にするのを意識しつつ、力強く打ち付けていけば火花が上がり熱気ムンムン! 金属を鍛錬して製品を生み出していく、鍛治職人の技術を目の当たりにすれば驚きや発見がきっと見つかるはずです。ちなみに同ツアーのオプションとして、日本料理や和菓子作り教室、茶道体験を追加することも可能です。
鉄鋼を専用の機械で打ち付けるシーン。
丁寧な指導のもとで職人気分が味わえる。
施設情報
この体験ができる施設はこちら!
>施設名称
長原包丁製作所
山本鉋製作所
稲見酒造
>体験名称
包丁研ぎ・鍛冶体験
>住所
〒673-0414 兵庫県三木市芝町2 湯の山街道
>営業時間
9:50-16:00
>定休日
予約制
>受け入れ可能(グループ)な人数
3名~
>電話
0794-89-2303(三木市役所、受付は8:30-17:00)
>多言語サポート
あり
>公式サイト
※英語サイトなし
>注意事項
*特になし
記事提供:GOOD LUCK TRIP