相撲館けはや座
2020年03月05日
歴史ロマンあふれる葛城市は、日本の心のふるさと
奈良県中西部、二つの峰が印象的な二上山の麓に広がる葛城市。古代神話や天皇ゆかりの伝説、日本最古の官道・竹内街道、由緒ある神社仏閣などが残り、かつて奈良が都だったことを今に伝える歴史ロマンの町です。また、相撲や七夕祭りなど、日本独自の文化が発祥した地と言い伝えられており、日本人の心のふるさととなっています。
発祥の地で体験する、日本の国技・相撲
町の一角に、全国的も珍しい体験型の相撲ミュージアム「相撲館けはや座」があります。館内では、貴重な資料を見るだけでなく、本格的に作られた土俵に上がれることが大きな魅力。誰でも力士気分が楽しめます。
相撲の開祖として古代に活躍した地元力士、當麻蹶速
葛城市が相撲発祥の地とされている由来は、日本最古の歴史書「日本書紀」です。そこには、4世紀はじめに、怪力の持ち主として知られた地元力士・當麻蹶速が、同じく力自慢だった野見宿禰と天皇の御前で力比べの対戦をしたことが記述されています。これが日本で初めて行われた相撲または天覧相撲として、後世に伝えられていきました。両者譲らずの長い戦いの結果、當麻蹶速は敗れて命を落としてしまいます。後世になり、相撲の開祖として歴史に名を刻んだ地元の英雄を偲んで供養塔「當麻蹶速塚」が建てられました。「相撲館けはや座」の前にあるので、ぜひ立ち寄って祈りを捧げてください。
當麻蹶速塚。今も地元の人たちによって大切に守られている。
資料や映像を見て、相撲の歴史と文化を学ぶ
地元が生んだ相撲の開祖、當麻蹶速に思いを馳せながら、館内へ進みましょう。ここで所蔵されている相撲関連の資料は、約12,000点にも上ります。館内2階には、歴史や郷土力士などに関するものを中心に数多くの貴重な資料を展示。相撲ファンはもちろん、そうでない人も思わず見入ってしまうことでしょう。土俵を取り囲む観覧席「枡席」に座って、大型ビジョンの映像をじっくり見ることもできます。また、施設の概要や展示資料の説明、相撲の歴史や文化の解説など、6ヶ国語対応のガイドタブレット端末が用意されているので、より詳しく学べるはずです。
日本を代表する戦国武将・織田信長の前で行われた取組の絵図。
大相撲独特の観覧席「枡席」に座って、相撲関連の映像を見ることができます。
ガイドタブレット端末は、日本語、英語、フランス語、中国語(簡体、繁体)、韓国語の6ヶ国語に対応。
本場所と同じ仕様のリアルな土俵に上がれる貴重な体験
資料や映像で相撲を学んだ後は、いよいよ土俵へ。大相撲の本場所で力士の名を呼びあげる「呼出」の方が、実際と同じ仕様で忠実に再現したリアルな土俵です。相撲界において土俵は神聖な場であり、本来なら行司や力士などの関係者以外は上がることが認められていません。しかし、この土俵は「展示土俵」として作られたため、誰でも気軽に上がることができます。実際に土俵の上に立ってみると、想像より小さいという印象を受けることでしょう。自分よりはるかに体の大きい力士が、ここで体をぶつけ合っているのだと思うと、何だか興奮してきます。
本物と同じ仕様で作った土俵。
靴を履いたまま、誰でも気軽に上がることができます。
軍配を手に持ち、取組を裁く行司の気分!
着ぐるみで変身。とことん力士になりきって楽しむ
せっかく土俵へ上がったのだから、力士の気分を味わってみたいと思う人もきっと多いことでしょう。ここでは、そんなわがままも叶うのです! 本格的なまわしを締めるのは少しハードルが高いかもしれませんが、着ぐるみなら男女問わず服を着たまま気軽にトライできます。用意された、まわしスタイルの着ぐるみを着て髷の鬘をかぶれば、力士に大変身。清めの塩をまいて力強く四股を踏み、さらには土俵をグッと踏みしめて横綱土俵入りの動きまで。一緒に訪ねた友人や家族と勝負してみるのも、きっと楽しいでしょう。他では出来ない、エキサイティングな相撲体験になるはずです。
手のひら一杯に握った塩をまいて土俵を清めます。
片方ずつ足を高く上げて土俵を踏む四股の動き。
せっかくなら、とことんなりきって横綱土俵入りも。
施設情報
この体験ができる施設はこちら!
>施設名称
葛城市相撲館けはや座
>体験名称
日本の国技・相撲発祥の地で、土俵に上がって力士体験
>住所
〒639-0276 葛城市當麻83-1
>営業時間
10:00-17:00
>定休日
火・水曜(祝日の場合は開館)、年末年始
>予算
\300~(内容により異なる)
>支払い方法
現金のみ
>受け入れ可能(グループ)な人数
1名~
>電話
0745-48-4611
>多言語サポート
英語、フランス語、中国語(簡体、繁体)、韓国語対応のガイドタブレット端末
>公式サイト
>注意事項
*特になし
記事提供:GOOD LUCK TRIP