お寺に泊まれるって本当?世界遺産「高野山」の修行体験4選
2023年12月25日
高野山は、1200年に渡って信仰を集める仏教の聖地。世界遺産に登録された今も、山上に寺院が点在し、たくさんの僧侶が修行に励んでいます。そんな高野山の魅力にふれられる、伝統的な修行体験をご紹介しましょう!
世界遺産「高野山」とは?
「高野山」は、本州南部に位置する和歌山県の一角、1,000m級の山々に囲まれた仏教の聖地。一帯には100を超える寺院が点在し、境内や参道、寺院の建物などは「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部として、熊野古道や吉野・大峯などと共に、ユネスコの世界遺産に登録されています。寺院群の中心となるのは、真言宗の総本山(宗派を統括する寺院)である金剛峯寺。壇上伽藍や奥の院など見どころも多く、多彩な仏教の修行体験も楽しめますよ!高野山へは、電車で関西国際空港から約3時間、新大阪から約2時間で到着します。深い山の盆地にあるため冬の寒さは厳しく、夏でも涼しいので避暑地としても知られるほど。コートや厚手の上着を持参するなど暖かい服装の準備をして出かけてください。
【施設名】 高野山真言総本山金剛峯寺
【開館時間】 8:30 am~5:00 pm(受付は4:30 pmまで[金剛峯寺])
【休館日】 無休
【価格】 大人500円、小学生200円、未就学児無料
【URL】
公式ホームページ
関西観光本部ホームページ
【住所】 和歌山県伊都郡高野町高野山132
【Google Map URL】 GoogleMap
日本人にとって、なぜ「高野山」は特別なの?
高野山は今から1200年ほど前に、空海という高僧によって開かれた寺院。空海は「弘法大師」という名前でも知られ、たいへんに徳の高い僧侶として、昔も今も多くの日本人の尊敬を集めています。空海の開いた高野山は、仏教宗派のひとつである真言宗の総本山であり、日本の仏教全体を代表する聖地のひとつであることから特に重要な宗教寺院として知られています。古くからここで多くの僧侶が学び、そして今も修行を続けているのです。
高野山でできる修行体験
高野山では、実際にお寺に泊まったり、瞑想や写経など様々な修行体験ができます!ぜひ高野山で、日本の仏教の心に接してみてください。
1. 宿坊体験
仏教寺院において、参拝者が泊まるための施設を「宿坊」と呼びます。高野山には、一般の旅行者も宿泊できる宿坊が数多くあり、「お寺に泊まることができる」「ほかでは味わえない特別な体験ができる」と、人気を集めています。宿坊では伝統的な「精進料理」を味わったり、朝のお祈り(勤行)に参加するなど、仏教を身近に感じることができますよ。
【URL】 公式ホームページ
2. 精進料理
「精進料理」とは、仏教の教えに基づいた伝統的な日本料理。戒律により肉や魚、香りの強い野菜を食べることのできない僧侶のために、季節の新鮮野菜をふんだんに使った精進料理は身体に優しい和食として、またその彩りの美しさからも人気を集めています。高野山では宿坊をはじめ、周辺の食事処でも気軽に味わうことができますよ。
【URL】 公式ホームページ
3. 写経
仏教経典のひとつとして広く親しまれている「般若心経(はんにゃしんぎょう)」。この経典の文字を一文字ずつ書き写すことで、雑念を払い、精神を安らかにするという修行が「写経」です。漢字を書くのが難しそうですが、お手本をなぞりながら書くので、気軽にチャレンジしてみてくださいね。
4. 阿字観(あじかん)
仏教の瞑想というと禅が有名ですが、真言宗では伝統的な呼吸・瞑想法を、「阿字観」と呼びます。金剛峯寺では、「ちょっと一息 阿字観体験」として、小学生以上であれば誰でも阿字観が体験できますよ。僧侶の指導に従って深く呼吸をしながら瞑想をすれば、不思議と心がすっきり爽やかになるはずです。