大阪ワインについて
2020年12月01日
大阪がワインの産地だったということはご存知でしょうか?
なんと大阪には100年以上続くワインの歴史があるのです。
ブドウとワインの歴史
1878年大阪府育苗園から甲州ぶどうの苗が柏原市に移植されたことをきっかけに、明治~大正時代に中河内、南河内地域に広がりました。そして、昭和初期には全国一の栽培面積のブドウの産地となったのです。そのブドウに寄り添うように100年以上続くワイン文化が生まれました。
ワイナリーが位置する柏原、羽曳野地域の生駒山系、二上山のそばにあり、自然豊かな地域です。この地で大正時代に本格的なワイン製造がはじまりました。
また、生産地が消費地に近く、なんと都心から約40分で行ける立地にあります。これは世界的にも大変めずらしく、「都会から気軽に行けるブドウ畑」は、大阪ワインの魅力にひとつです。
大阪を代表する葡萄デラウェア
デラウェアはアメリカ系品種で日本での栽培に適し、昔から地元で愛されてきたブドウです。現在、生食だけでなく、ワイン用ブドウとしても注目されているのです。栽培しやすく、果実味とすっきりした味わい、口当たりの良さが和食だけではなく、様々な料理の良さを引き立ててくれます。まさに大阪の土地にあった葡萄デラウェアから目が離せません。
個性豊かなワイナリー
ではどんなワイナリーがあるのでしょうか?
まず、西日本で最も歴史のあるカタシモワイナリー。大正3年、日本酒の製造技術を用いてワインの醸造を始めました。デラウェアを使ったスパークリングワイン「たこシャン」は独自の製法で甘さを抑え、すっきりとしたやや辛口に仕上げることに成功し、大阪を代表するワインとなりました。常にチャレンジを忘れない、大阪のワイン文化をけん引する老舗ワイナリーです。
また87年続く「河内ワイン」は、洗練された味わいのワインはもちろんですが、ワインを使った梅酒シリーズが人気です。ラベル、味わいもオリジナリティに溢れ、ワイナリー独自の梅酒として国内外問わずファンも多く、人気商品となっています。
その他、全て自家製ぶどうでワインを作り上げる究極のこだわりワイナリー「仲村わいん工房」、都市型ワイナリーの先駆者である「島之内フジマル醸造所」、バランスの良いワインと定評があり、国産ワインコンクールも多数受賞している「飛鳥ワイン」など個性豊かなメンバーがワインを造っています。
大阪ワインのこれから
2012年、大阪の葡萄畑のある景色を残すこと、美味しいワイン造りを目指し、大阪ワイン協会が発足しました。また、2019年G20大阪サミットでは、大阪ワインが首脳夕食会を始め多数提供されたことで、「大阪ワイン」が世界に向けて羽ばたこうとしています。
大阪ワインを体感
大阪の魅力である人、そしてワイン。レストランで楽しむだけではなく、ぜひ一度大阪のワイナリーを訪ねてみてください。もちろん見学などできないワイナリーもありますが、毎年4月頃、「おおさかワインフェス」という野外ワイン&フードイベントを開催し、毎回5000人の方が集います。ブドウ畑のある景色を眺めながら、大阪ワインを楽しむ、100年続く大阪ワイン文化を体感してもらえるはずです。ぜひ大阪ワインの世界に触れてみてください。
ワイナリー見学(外国人向け)
カタシモワインフード(株) 事前予約制
案内:英語、ドイツ語対応可能
お問合せ予約 電話:072-971-6334
〒582-0017 大阪府柏原市太平寺2丁目9−14
(株)河内ワイン 事前予約
案内:日本語のみ、(通訳ガイドがいればOK)
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〒583-0841 大阪府羽曳野市駒ヶ谷1027 電話072-956-0181