清学院
2020年12月28日
・ 概要
修験道の寺院としての歴史とともに、江戸後期から明治初期には仏典を求めて、日本人で初めてヒマラヤ山脈を越えた河口慧海も学んだ寺子屋としても知られる建物。平成14年に国の登録有形文化財に指定されています。
堺環濠都市区域の北端にあり、元禄2年(1689年)の「堺大絵図」では「山伏清学院」の名で描かれるなど、修験道の寺院としての歴史を持つとともに、江戸後期から明治初期には「清光堂」の名で寺子屋としても使われ、北旅籠町で生まれ仏典を求めて日本人で初めてヒマラヤ山脈を越えた河口慧海(1866年~1945年)もここで学びました。
江戸時代後期の建築で歴史的文化資源として貴重で、平成14年(2002年)には国の登録有形文化財に指定されています。狭い敷地内に不動堂、庫裏、門がコンパクトにまとめられ、不動堂と庫裏は間取りとしては一体となっていますが、外観上は不動堂部分のみ切妻屋根を一段高く上げ独立した建物の様相となっています。
公開にあたり保存修理工事を行い、平成23年10月から「堺市立町家歴史館 清学院」として開館されています。
修理工事中発見された清光堂の寺子屋教科書のほか、今回初公開となる昭和6年(1931年)に慧海が堺在住の親戚に贈った自筆和歌入りの鉄瓶と絵葉書など慧海に関係する資料を展示。奥座敷には当時使われていた文化5年(1808年)の銘のある天神机や文机、小型の硯なども置かれています。
また、館内では観光ボランティアガイドによる案内も行われます。
・ 住所 堺市堺区北旅籠町西1 丁3-13
・ 営業時間 10:00-17:00(入館は16:30まで)
・ 休業日 火曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月29日~1月3日)
・ 電話番号 072-228-1501
・ 公式URL http://www.city.sakai.lg.jp/kanko/rekishi/bunkazai/bunkazai/seigakuin.html