Spiritual KANSAI シリーズブログ11 : 旅コラム感謝と祈り
2021年03月02日
関西地域は日本の精神文化の聖地であり、正真正銘のおもてなしに溢れる関西。そんな関西を「Spiritual KANSAI」と題して、様々なテーマを抽出しコラムにまとめてみました。本ブログシリーズでは、それらコラムを順に紹介していこうと思います。シリーズ第11弾は、「旅コラム感謝と祈り」をお届けします。(以下文章は本サイトのSpiritual KANSAI コラムページ(https://kansaiguide.jp/rt/column/)より引用しています)
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旅コラム感謝と祈り
山本能楽堂
山本能楽堂は大都会、大阪の中心にあります。過去93年間の歴史を持つ伝統的な能楽堂です。16世紀に大阪城を建てた豊臣秀吉は、能を大いに賞賛していました。彼は能を心底愛していたので秀吉自身も舞台に立ちました。山本能楽堂ではワークショップや様々な日本の伝統芸能の紹介を行っています。
浄瑠璃
人形浄瑠璃は500年の歴史を持つ芸術です。この芸術は、太夫による劇的な語り、三味線の演奏、そして三人で操作する人形劇を組み合わせたものです。重さ6キロの人形は木彫りによって作られています。顔には貝殻で作られた白粉が塗られ、髪は本物の人間の髪の毛で作られています。頭の内側は、目、口、眉毛を動かすために使用される紐が配置されています。胴体の中に腕を挿入し、操作する事が出来ます。人形師の1人が頭と左手を担当し、2人目が右手を担当し、3人目が脚を担当し人形を歩かせます。人形師の操作技術によりまるで生きているかのように人形が動きます。舞台が始まると人形師の存在を忘れてしまいます。徳島県立阿和十郎部屋敷では、毎日2回の浄瑠璃公演に参加できます。また人形作りの工程や、人形の操作方法も体験できるため、より深く人形浄瑠璃を理解することができます。
嵯峨大念仏狂言
嵐山の神秘的な寺院である清凉寺の境内に、隠れた舞台があります。古来より続く嵯峨大念仏狂言です。一般的な狂言とは違い、仏教の経典に則った宗教的な狂言です。全ての演者は面を身につけ、台詞のない無言劇として行われます。3人の囃子方が鼓、太鼓、笛を奏で様々な演目が演じられます。
まつり
季節を問わず、祭りは真の日本の生活のリズムをメトロノームとして刻んでいます。年齢や社会的地位、起源などを問わず人々が集う祭りは、どれも数世紀の歴史があります。地元の人々や町の住民が伝統を祝う特別な機会です。そして祭りは1年ほど準備をして何度も練習をして開催されます。祭りは主に仏教や神道の祭典に関連していますが、共通する事は祈りです。例えば、豊作や豊饒を祈ったり、悪霊を撃退したり、災害を防いだり、仏陀の誕生を祝ったりなどが根底にあります。日本全国には何千もの祭りがあり、一年中いつでも開催されます。
祇園祭について
日本を代表する数々の祭りの中でも祇園祭は1200年の歴史を持つ特別な存在です。毎年7月に開催され、京都市全体が祝賀ムードに包まれます。ハイライトは、木で組まれた山車の長い行列です。世界の中でも最も豪華絢爛ともいえる山車の数々は完全に手作業で組み立てられ最大25メートルの高さに達します。美しい見た目だけでなく、鴨川の氾濫を鎮める意味もあったそうです。
天神祭について
もう一つの大きなお祭りは、大阪市で行われる天神祭です。2日間の祝祭の間に約3000人の衣装を着た参加者が100を超える山車を曳きます。行列の一部は、花火の輝きの下で小川を渡ります。